中高の学習指導要領に盛り込まれている自動体外式除細動器(AED)の使い方の教育を小学校にも拡大してほしいと、日本AED財団が10日、盛山正仁文部科学相に提言書を手渡した。
AEDは、けいれんを起こした心臓に電気ショックを与え、リズムを正常に戻す医療機器。2004年には医療関係者以外の人にも使用が解禁された。現在、国内に推計69万台が設置されている一方、心停止で倒れた人に一般の人がAEDを使った例は4.3%にとどまっている。
現在、小学校の保健の教科書にはAEDについての記述があるが、授業で扱うかは教師による。AED財団は、学習指導要領に組み込まれることで全国の小学校で教えられることを期待する。
提言は、▽小学校の学習指導…